――平成16年テレマークスキーの集い――

 

平成16年2月28日(土)

昨年,初めてこの集いに参加して,とても有意義な講習(昨年度の内容はこちら)を受けることができたので,今年も参加することにした。

今年は,ケルンでテレマーク新規参入の佐竹くん,昨年も参加した大前さんと車を乗り合わせ,土日の集いのうち,土曜日1日のみ参加した。

場所は飛騨,河合スキー場。

写真とアニメはこちら

 

この集いは1日目は講習会,2日目は希望によりツアーまたは講習に参加できる。

1日目の講習会は初級,中級,上級にクラス分けするのであるが,自己申告によるクラス分けなので,思い切って上級に入る。

担当の講師のところへ集まってみたら,4人のみであった。

講師は奥志賀の山本さん。

 

早速,講習開始

まずゲレンデ上部に見えている新雪を滑ることになった。

リフトを乗り継ぎ終点から少し林道を降りたところが,ドロップポイント。

しかも,山本さんはすでに数本トレースのある広い斜面を避け,隣の沢状を滑ろうと言う。

5人揃うと山本さんはかなり下のゲレンデまでぶっ飛んで行った。

私はちょっとビビッて慎重になりすぎ,直線的なシュプールを描くことができなかった。

他の3人はすごくうまくて先生に誉められていた。皆さんベテランばかりのようである。

ここを2回滑ってから基礎練習に入る。

 

(カービング対応の練習)

*自由滑降(大回り)

上体をスキーの進行方向に向ける。外向はスキーをずれさせるので,次にストックを突く腕(外腕)をカウンターパンチのように繰り出す。

*屈伸系,伸身?系ターン

屈伸系→切り替え時に腰の位置が上下しない。アルペンでいうベンディング系。頭の高さが一定。

伸身系→切り替え時に立ち上がる。アルペンでいうジャンピング系。

切り替えのとき立ち上がるとエッジに圧をかけつづけられないので,屈伸系のターンが向いている。

*内脚の小指に圧を感じながら滑る

いきなりこの感じは出しにくかった。

*内脚エッジを使う練習

・緩斜面で片足ターン(中回り)

ある程度スピードを出す。エッジの切り替え。浮かせている脚でバランスをとるのがコツ。左右行う。

テレマークベテランの講習生でも難しいようであったが,私はアルペンの基礎スキーでかなり練習した経験があるので問題なかった。

・リバースターン

テレマーク姿勢のまま,脚を入れ替えずに左右のターンを行う。これもある程度スピードをつけてやったほうがやりやすい。

先行している脚の外エッジを使えないとターンできない。左右行う。

・片足ターンでスタートし途中からリバースターンに入る

・普通のターンの切り替えを脚を入れ替えないで行い,その後内脚の外エッジに乗りながら片足でターンを始動し,フォールラインに向いたあたりで上げた外脚を前に踏み出しテレマークを完成させる。

これは,片足ターンができないとちょっと難しい。切り替えを腰のクロスオーバーで行うのがコツ。

・仕上げ滑降

自分のつけたラインを後で見れるようにラインを考えて滑ってみる。

非常に気持ちがいい。

 

ここで午前の部終了

 

昼休みに午前中試乗していた,BDのヌーニョ167cmを替えてみる。

この板は非常に素直で乗りやすかった。

試乗の板がほとんど残っていなかったので,昨年もあったカルフの赤い板に替えてみる。

この板,なぜかひどい乗り心地でスキーにならず結局,179cmのBDクロスボウになってしまった。

T3にはちょっとしんどかったが,まだまし。

午後はこれで講習を受ける。

 

午後からは4人受講生が増え,8人で講習を受ける。 

 

午前中にやった内容の確認の後

 

(スキッドターン対応の練習)

*ずらしのコントロール

・谷足を少し迎え角をつけ踏み出した姿勢で斜滑降。簡単。

・斜滑降の姿勢から斜面に垂直に立ち上がり,エッジを外し,スキーの先端を先落し。

フォールラインに向いたところでエッジを徐々に立て斜滑降の姿勢に戻る。

これを繰り返す。ギルランデ。

エッジを外し自然に先落しするのが少し難しい。待てずにひねってしまう。

・横滑り(デラパージュ)で前後にコントロールしながら電光型に降りる。

 

このあたりは皆できるので1回やってみただけで,ゲレンデ上部に移動し,午前中に新雪が喰われまくった荒れた急斜面を滑ることにする。

山本さんは見事なジャンプターンを見せてくれる。講習生には荒れた状況の悪い斜面で使用できる,2ステップターンを紹介。

私もプルークでスピードをコントロールしながら確実に降りてみる。

中間から下の少し傾斜が落ちた斜面は,各自好みのターンで滑ってみる。

 

2回ほどここを滑り,ゲレンデ最上部に移動。沢状のコブのある斜面を,ジャンプターン,2ステップ,パラレルと使い分けて滑ってみる。

長くて太いクロスボウはちょっと取り回しが悪いが,それなりに滑れる。

 

*両足の踵を浮かせたままでテレマークターン

テレマークは前後の脚に均等に加重するのが基本であるが,講習生の中で前足加重になっている者がいたので,それを確認,矯正する練習方法として紹介。

前足加重,前傾過多になっていると前へつんのめるので,ポジションの確認ができる。

 

最後に,ゲレンデ脇からゲレンデ外に出て,ブッシュ帯をトラバースし,リフト脇の切り開き(オフピステ)を滑る。順番にトップを交代し,新雪を楽しむ。

ゲレンデに出る手前の最もおいしい斜面を行かせてもらう。一気に滑り降り,笑いが止まらなかった。

山本さん含めメンバーは大満足。ちょっと監視員のおっちゃんが恐かった。

 

時間も少なくなったので,最後の2本でフォーメーションを練習。2人1組でパウダーエイト(パウダーなし)をやる。うまくできると見ていて最高にかっこいい。

最後はゲレンデ下の集合場所へフォーメーションで滑り込み,拍手を受ける。

 

今回は上級コースでどれだけついていけるかを確かめたかった。

基礎的な技術に関して講師に指示された課題は問題なくできたと思う。

しかし,テレマークでいろいろな斜面を滑り込んでいないので,他の講習生に比べ実践力に劣るように感じた。

今シーズンは諸般の事情で無理かもしれないが,来シーズンはあらゆる状況の斜面を滑りまくり,力を付けたいと思う。

刺激を受けた有意義な講習であった。

 

 

ホームページへ