美濃市片知渓谷の岩場
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注意!
近々某クライミング雑誌に瓢ボルダーが載ることになり,事実上全国公開されます。
その公開にあたって開拓に参加したクライマー有志と地元議会が話し合いを重ねた結果,抜戸大岩をはじめとする,瓢エリア でのロープクライミングをしばらくの間自粛する方向でお願いしたいとのことで,2005年10月現在ロープクライミングは自粛 しております。



美濃市から車で20分ぐらいの片知渓谷は花崗岩の谷で,瓢ヶ岳登山道沿いにはかなり大きな一枚岩や岩稜が点在している。
1985年当時は植林のための伐採が済んだばかりで,林道沿いでは大小のボルダーにもすぐ取り付けたが,現在は薮がひどくなり一部の課題しかできなくなっている。

1980年ごろ岐阜登攀倶楽部が集中的にルート開拓を行ったらしく,岐阜楽山荘の加納さんにルート図をもらい,何本かトレースするとともに新しいラインも追加した。

下の写真は登攀倶楽部がA0で登っていたのをフリー化したときのもの。抜戸大岩は40mのスケールがあり,瓢ヶ岳の登山道脇にあるので取り付きやすい。

1985.8.25 抜戸大岩 ジャミングクラックルート5.10a
抜戸大岩

あとお勧めは中央稜(第三尾根)である。御在所の前尾根のような感じでマルチピッチ(5ピッチ)が楽しめる。

1985.6.16 中央稜1ピッチ目二本クラックを登る佐合
二本クラック

中央稜4ピッチ目を登るピースケ

また,駐車場のある登山口から少し登り,不動岩へ向かう登山道左手にあるピナクルの裏にはボルトラダーの人工ルート,西面にクラックからフェースの関岡ルート(当時A0)がある。
ピナクルを過ぎた左手の壁には,コーナークラックからハングを越えフェースを登る好ルートもある。

1985.11.4 ピナクル関岡ルート
ピナクル

いずれにしても,当時は下見の段階を超えるものではなかったし,現在ではブッシュ等の状況も変化していると思われる。
たぶん探検的な面白いクライミングが味わえるのでは?

本格的に整備すれば,クラック,チムニー,スラブ,フェースと楽しめるエリアになる可能性があるので,機会を見て,ルート整備を行いたいと思っている。 当時のルート図だが,ここを訪れてみたい方の参考までにここに公開させていただく。

概念図
抜戸大岩
中央稜

なお,瓢ヶ岳の登山口は2ヶ所ありピナクル方面は上の登山口(駐車場前)。抜戸大岩方面は下の登山口からのアプローチとなる。

最近の開拓状況