西坊主への道(2)
甲斐駒戸台川舞姫ノ滝,奥駒津沢,尾白川奥滑滝沢
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1988年2月20日〜21日

今度は戸台川の七丈尾根から北山稜をのっこし尾白川を下降して西坊主に行くことにする。
ところが,戸台から河原を20分ほど歩いたところで信じられないことが!ふと見ると小林が川を流れていくではないか。川から這い上がった小林は当然下着から装備までずぶ濡れ。この時点で敗退決定。ここまで来てもったいないので,なんとか装備を乾かし,戸台川で遊ぶことにする。丹渓山荘の土間に入らせていただき(無断で,すみません)そこにあったダルマストーブを焚かせてもらって濡れものを乾かした。

午後,近くの舞姫ノ滝を登りに行く。氷があまり発達しておらず,ツララの集合体で緊張したが,ノーテンションでリードする。夕方,仙丈に登った小島,鈴木パーティーも下山してきて,その夜はよく食べ,よく飲んだ。

戸台7:15 丹渓山荘9:15 発14:00 舞姫ノ滝終了17:00 山荘18:00

舞姫ノ滝を懸垂下降して。写真では小さく見えますが垂直部分が15mあります。
舞姫ノ滝
2日目
今日は奥駒津沢を登りに行く。朝かなり冷え込み,本谷F1のフォローでは左手が痛くて凍傷になりかけた。体が暖まってからは快調に登り,奥駒津沢F3 25mまで登り12時になったので下降する。出合までは左岸ブッシュ伝いに降り,本谷F1,F2は左岸を懸垂下降する。

山荘7:00 奥駒津沢F3終了  山荘14:45 発15:20 戸台17:00

奥駒津沢F1 45m
奥駒津沢F2


  奥駒津沢F3 25m 中間部で85°が5mほどあり,しっかり結氷していて楽しく登れた。
奥駒津沢F3


1988年3月5日〜6日
西坊主 3回目のチャレンジ。
アプローチにした七丈尾根は,荒れており危険な所もあった。北山稜に出ると,天気が悪く,新雪も吹き溜まりで腰ぐらいあり,とてもスピーディーに行動できると思われなかったので,またも西坊主をあきらめ六合石室でツエルトを張る。予定を変更し,短時間で抜けられる奥滑滝沢にする。

戸台7:30 七丈尾根取付1:00 六合石室14:30

2日目
尾白川本谷はいくつもデブリが出ていた。奥滑滝沢F1 40m 40〜50°F2 100m 1ピッチ目30〜40°2ピッチ目50〜60°その上はラッセル F3 10m 2段60°沢床は雪が締まっており,ラッセルも少ないが,北山稜手前は腰までのラッセルで息が切れた。

六合石室6:00 奥滑滝沢出合7:15 登攀開始7:45 二又9:45 北山稜11:30 石室12:30 発13:30 戸台川15:00 戸台17:00

さて我々はいつになったら西坊主に取り付けるのでしょう?