西坊主への道(3) 甲斐駒尾白川西坊主ノ沢 HOME |
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1989年1月14日〜16日 昨年の何回かのアタックで戸台川及び尾白川の概念は把握できていた。今回も戸台川の七丈尾根から北山稜をのっこし尾白川を下降して西坊主に行くことにする。 1日目 アプローチの戸台川では氷の発達が悪く,西坊主が登れるか不安になる。思ったより早く六合に着いた。西坊主の出合まで下降し河原でビバークする。 戸台8:20 六合14:00 西坊主出合16:30 2日目 朝一で西坊主に取り付く。 F1 100m 1ピッチ目石際リードで傾斜のない氷を登る。ここでシモンのバイルのピックが折れてしまった。2ピッチ目小林リード。出だしが85°ぐらいあり,まだ暖まっていない体にはきつい。 ここから150mコンテでラッセルし小滝を越える。 F2 60m 石際リード。中央部の氷が薄く中を水が流れていたので右よりを登る。80°。 F1 1ピッチ目の登攀 |
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雪壁を50m登ると,いよいよ核心部のF3。きれいに均一の傾斜で100m以上続く素晴らしい滝である。 |
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F3 120m 1ピッチ目小林リード。登れば登るほど急になってくる。素晴らしい高度感。ふくらはぎがつらい。50mいっぱいロープを延ばし,アイスハーケンでビレー。石際は予備で持ってきたこちらも先折れのボワバンを小林の開けた穴に引っ掛けるだけで登り,スピードを上げる。2ピッチ目石際リード。氷の中のビレー点から80°の滑り台に飛び出す。20mほどで傾斜がゆるくなりロープいっぱい延ばして,潅木でピッチを切る。3ピッチ目小林リードで緩い滑氷を駆け登り終了。 F3 1ピッチ目。徐々に立ってくる。 |
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F3 2ピッチ目の登攀 |
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核心のF3を越えると,しばらくラッセルが続き,40°の小滝を越え登攀は終了となった。その後もラッセルを続け,坊主中尾根上でビバーク。岩小屋に枯れ木を敷き詰めて寝た。 西坊主取付7:43 終了15:03 三角岩ビバーク16:00 3日目 B.P.7:40 北山稜9:00 甲斐駒頂上9:50 発10:20 北沢峠12:15 発13:15 丹渓山荘14:10 戸台15:50 参考装備 アイスハーケン10本 ザイル50m 1本 カラビナ20枚 ボルト3本(使用せず) 長かった西坊主への道でありましたが,1発で登れなかったことでかえっていい経験ができたと思います。おわり |