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初めての伊吹山スキー
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1984年2月4日〜5日

2月4日
朝3時半に起きて,飯も食わず車で伊吹へ向かう。道には雪がある。チェーンは要らない。

5時半に登り始め,登山道を行く。まだ真っ暗。天気は霊仙のほうに雲が多く,その雲の切れ間から朝焼けが淡く見える。

かなり寒い。なんかえらい(苦しい)。7時半に3合目に着き,テントを苦労して張る。雪を溶かして湯を作り(家から持ってくりゃいいものを),8時半に登りにかかる。
ところにより膝ぐらいの雪があり,どこがルートか分からず6合目小屋を目指して直登する。ワカンを着ければよかったのに,なぜか面倒臭くて着けず,膝下ぐらいのラッセル。おまけにスパッツも着けなかったので雪が入ってしまった。

伊吹だから馬鹿にしていたのか。
キックステップも効かない所もあり,ブッシュの上の雪を踏み抜いて抜け出すのに苦労したりして,疲れてしまった。

下を見ると3人組のパーティーがボクのトレースをたどって登ってくる。意地になって,汗をかいてハアハア言いながら八合目小屋を過ぎ,少し行くと踏み跡があったのでそれを利用させてもらい,てっぺんに10時半に着いた。

風が強い。杭や鉄塔には大きなエビの尻尾がびっしり付いている。
写真を撮ろうとして手袋を取ってカメラに触ると,くっついて凍傷になりそうだったので,手袋をはめてリングを回すのもやりづらく,頂上の石碑のところを撮っただけでやめ,明日もまた登って来るのだからと思いあきらめた。

伊吹山頂


大変風が強く,どんどん体温が奪われていくので,休憩もほとんど取らず,休憩所の陰で少しパンと飴を食い,スキーを着けた。

9合目まではなだらかでクラストしていて,すーっと行った。その下はゾ〜〜怖い。
横滑りとゆるゆるの斜滑降と恐々のキックターンで少しずつ降りる。つぼ足の下山者のほうがよっぽど早かった。

とうとう5合目までその繰り返し。ボーゲンも雪に潜って転んでしまった。
途中,新雪の急斜面があり,乗ったらズルッと崩れそうで,緊張した。それでも1時間で3合目のテントまで戻ると,ちょうどお昼だった。

風もおさまり,暖かくなってきた。
ゲレンデでスキーの練習をする。転んでばかりだった。

5時に切り上げ,ボンカレーと農協米と味噌汁の夕食をとったあと,することがないので,すぐ寝た。
3合目のナイタースキーのミュージックがうるさかった。じめじめして寝心地は悪い。疲れと寝不足のため,眠ることはできた。
何度か寒さで目がさめる。

2月5日
5時まで寝た。朝飯は味噌煮込みうどんだけ。
鍋を抱えてズルズル食いながら外を見ると,チラチラと雪が舞っており,昨夜の間に20cmほど積もっていた。

おまけに濃霧で10m先も見えない。今日は登高会の雪上訓練の予定なのに連絡不足で,どこに行っていいか分からない。

とにかく,登攀具などをザックに詰め込み,3合目のホテル前まで行ってみる。
ひどい霧で何も見えず,スキーで下ったり,担いで登ったりしていたら,疲れてしまった。

奈良から来たパーティーに付いて5合目まで行くことにする。
少し登るも,霧と膝までのラッセルで引き返す。
彼(女)達は下で雪上訓練をすると言うので,ボクはゲレンデをスキーで下る。

何度も転び,それでまた疲れる。
霧でテントが分からず,雪の上に座り込んで,途方に暮れてパンなどを食べ休む。
少し行くと,すぐ近くにあった。

テントを撤収し,スキーで下る。
何回も転び,起き上がるのに大変なエネルギーを使い,それでもなんとか1合目まで下る。
ゲレンデはスキー客でいっぱい。それを尻目に林道をゆっくり下る。
神社の前に出るところで,リフト待ちのスキー客の前でまた転び 締めくくり。
スキーを外し,担いで車に戻ったのがお昼。

見上げると伊吹は雲の中。1合目より上は見えない。
今ごろみんな雪上訓練をしているのかなと思いながらも,早く帰って彼女(今の嫁さん)に会いに行くことを考えていた。