奥美濃,鈴鹿峠越えサイクリング
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2001年11月17日〜18日 
石際,加藤

小学校のころから知らないとこへ行くのが好きで,自転車で適当に走り,草むらに寝転んで空見たり。本格的にサイクリングしはじめたのは中学生時代。学生時代はツエルト(簡易テント)を持って日本全国走りまわった。

始めは地図に走ったところを書いたりしていたが,あほらしくてやめた。
地図

襟裳の春は〜♪
襟裳岬

大学1年の時,四国を1周して,山陰へまわり,鳥取から敦賀,木之本,八草峠を越えようとしたが,雪に阻まれ泣く泣く関ケ原へまわり岐阜へ帰った。

社会人になって山をやるようになり,通勤でママチャリに乗るだけになってしまっていた。10月に錫杖へ岩登りに行った時,加藤さんとサイクリングの話をしていて無性に自転車でどこかへ行ってみたくなり,昔越えられなかった八草峠を越え琵琶湖へ行くことに話が決まった。行く前からなんかわくわくして,遠足に行く前の小学生のような気分。近頃こう言う気分になったことなかったです。

愛車ポデローザ3号はホームセンターで買ったマウンテンバイクもどき。舗装路以外は走らないでくださいと書いてあった。
ポデローザ3号

岐阜揖斐川町までは晴れていた。久世のあたりからポツポツきて横山ダムに着くころには本降りになってしまった。加藤さん少しバテぎみ,ここからあやしい天気の中,広瀬へ向かう。防水性ないカッパでもうべたべた,雨宿りする。

加藤さんの携帯には仕事の電話が。イージーライダーではないけど,こういうときは仕事は忘れたいものです。
カキ畑

横山ダムで昼飯。奥さんに握ってもらったおにぎりが美味い。
横山ダム

雨の国道303号
R303

ここから八草峠の登り。しばらく行くと思ったより早くトンネルに着いてしまった。立派なトンネルで,これなら通年通れそう。
トンネル

通行止めになっている旧道に入る。ここから降ったり止んだりの雨の中のんびり登る。車もたまに通る。八草峠に着く。新らしい石碑がある。特に何の感慨もない。寒いのですぐ木之本へ下る。加藤さんのすごいスピードに付いて行けず。雨とガスで視界悪く非常に寒い。何か暖かいものを飲みたいと思いつつ木之本へ向かう。

紅葉が美しい岐阜県側

時間もおしてきたので,琵琶湖東岸の平野を黙々と走る。けつも痛く,さざなみ街道の歩道を歌を歌ってまぎらわしながら走り,日の暮れるころ南浜の民宿魚正に着いた。風呂に入り生き返る。ビール3本飲んで寝た。
夕飯

魚正のばあちゃんは7年前にじいちゃんが死んでから,じいちゃんの舟小屋を改築した民宿を一人でやっている。黒,茶色,シャムの猫3匹。じいちゃんのおったころ3年続けて蓮如上人御影道中(東本願寺から福井の吉崎別院)の240kmを6日で歩いた話をしだすと止まらない。古い写真と笠が食堂に掛けてある。

「今日みたいな天気は琵琶湖名物「北おろし」ちゅうての,ばあちゃんの心と一緒でムラムラっと来よる。」
ばあちゃん

ゆっくり朝食(4杯も食う)をいただいてから,晴天のピリッとした空気のなか,ばあちゃんに見送られ出発。

魚正 びわ町南浜 電話0749‐72‐3421
魚正

さざなみ街道を琵琶湖を右手に見て彦根まで走る。

長浜城 今日はいい天気〜♪
城

さざなみ街道

膝と尻が痛い。加藤さんもサドルから降りるたびにうめいている。

長浜城と彦根城を見て,いよいよ芹谷の山中へ。

紅葉を楽しみ,谷の魚を眺めたりしてゆっくり走る。

天然記念物,河内の風穴。300円払い入ってみる。
案内板
入口は小さいが・・・
入口

中はすごく広い。下から地下水が流れるすごい音がする。4階建ての2階まで上がれる。
階段

この先は伊勢まで続いているという話もある。昔村の人が犬を閉じ込めたら伊勢へ出てきたそうな。風は吹いていない。
ここまで

五僧へ向かう林道。石灰岩の絶壁と鮮やかな紅葉で息を呑む美しさ。

カーブミラー。

旧分岐まで来て林道と分かれ杣道へ入るつもりが,上を見ると新しい林道が峠に向かっているのが見え,迷わず新道を行くことにする。ダートであるが峠まで割といい道。峠には旧五僧部落の廃屋が2軒。20年前この峠を越えたときの記憶が・・・ 思い出せなかった。
案内板
廃屋

道祖神2つ。

峠の岐阜県側は昔のまま。杉林の杣道をダートトライアルの真似事をしたり担いだりして谷の二又へ。
担ぎ

このあたりには炭焼き小屋が多い。
炭焼き

少し下ると林道の延長工事の現場に出た。ユンボが上から土砂を落としているところを自転車を担いで走って通過する。怖かった。林道に出ると後は下りが多く,ビュンビュン飛ばし上石津へ。加藤さんも元気。追い風に乗り日の傾きかけた県道をひたすら走る。大垣に入ると信号が多くスピードが上がらず疲れる。

金華山が見えた。

家で待っているおでんとビールを楽しみにしながら走る。ところが,岐阜駅近くまで来て加藤さんパンク。クギを踏み抜き上手く直らず,涙のリタイア。うちの奥さんに迎えに来てもらうことにする。私は痛い尻と膝を我慢して走り19:45無事我が家へ着いた。風呂へ入って加藤さんと飲んだビールの美味かったこと。


その夜3時前に起き,家族でしし座流星群を見物した。こっちもすごかったなぁ。