爺ヶ岳大冷沢西沢
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2003年4月13日
メンバー
酒井田,佐藤,藤田,加藤(岐阜登高会)
黒沢(川崎重工山岳部)
山口,石際(岐阜ケルン)

登高会の酒井田姉御のもと,岐阜近辺の山岳会から集まった混成チームは,山スキー3名,テレマーク2名,フリートレック1名,スプリットボード1名とアイテムでもバラエティーに富んだものとなった。

大谷原の橋を渡った地点から林道に雪がありシールで歩く。
西俣出合に近づくと少しだがブナ林がいい感じである。


西俣出合から西沢を望む。
斜面はデブリもなくきれいである。奥の爺ヶ岳北峰が美しい。


壁の下まではシールの直登で行ける傾斜であり,谷も広い。
主稜線には大きな雪庇が張り出しているが,谷の傾斜が緩いのでそれほど威圧感はない。


1800mぐらいの谷が急になるあたりで大休止。ここで体調の悪い佐藤,山口,黒沢がリタイア。先に降りて西俣出合で待つことにする。

ここからは,奥壁の上部に張り出す雪庇の崩壊と次第に緩んでくる腐れ雪の斜面に気を使いながらのシール登高となる。


赤岩尾根上部から派生する岩稜の右の沢にルートを取り,シール登高のまま赤岩尾根2310mプラトーに出る。
バックは鹿島槍。


石際と加藤はスキー,ボードをデポし赤岩尾根上部をピストンする。
主稜線からは立山,剣の眺めが素晴らしかった。

1時間程でプラトーに戻り,ピットを掘って宴会の準備をしていた酒井田,藤田と合流。
少しビールを飲んでから滑降に移る。
腐れ雪の斜面はスキーで横切っただけで表層15cmほどが雪崩れ気持ち悪い。雪崩れた跡のほうが滑りやすい。テレマークの感覚が戻らず,苦労する。加藤はボードなので気持ちよさそうだ。

石際はデブリ上部を横断し中央の比較的きれいな斜面を滑る。他の3人は谷の左岸を滑り結局荒れたデブリ帯につかまり,非常に時間がかかってしまった。

デブリの右上にゴマ粒のように見える,酒井田,藤田。

午前中にリタイアした3人と分かれた地点まで戻ると,山口,黒沢が再度登り返してきていた。
ここから下の斜面は,かなり腐っているが,それがかえって気持ちよく,思い思いにシュプールを刻み,西俣出合まで滑降する。


山口師匠に写真を撮ってもらいました。最高の気分。

林道滑降もテレマークだと軽快で楽しい。あっというまに大谷原に着いた。

大谷原6:40 西俣出合7:50 大休止11:00 赤岩尾根2310mプラトー11:45 主稜線12:20 2310mプラトー12:50〜13:15 西俣出合15:00 大谷原15:30