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錫杖岳中央稜P2右岩壁左ルート〜本峰東尾根
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2週連続の錫杖入り。 先週の本峰正面ルンゼは半日で駆け登った速攻でしたが、 今回は氷のルンゼから上部の雪壁、雪稜をじっくり楽しむ といった登攀になりました。

P2右岩壁はクラシックなルートで、核心部のチムニーはきわどい ベルグラのダブルアックス2ピッチで抜け、上部の雪壁はしょぼい ブッシュにランニングを取りながらじわじわ高度を稼ぐ、登り応え あるルートでした。
東尾根は今年は雪が多く、また2日目は気温が上がり、思わぬ 苦戦を強いられました。

錫杖の頂上へ抜けるラインとして北沢大滝〜本峰正面ルンゼは 最も合理的なライン。
中央稜〜東尾根は最も美しいラインと思うのですが、いかがでしょうか。

<日程>   2003年3月22日(土)曇り
              3月23日(日)晴
<メンバー> 石際淳、加藤毅
<行動>
1日目
槍見5:55 錫杖沢出合7:15 中央稜右岩壁取付8:30 P2 13:40 中央稜上端テラス(ビバーク)16:30

2日目
ビバーク地6:15 頂上12:50〜13:20 錫杖沢出合14:15 槍見15:10

<装備>   アイスハーケン5〜6本、ロックハーケン各種6枚、カム少々、スコップ

ルート図

<記録>
(1日目)
槍見からトレースがある。
広い雪の斜面と化した錫杖沢を詰め、中央稜に向かう。
P2右岩壁のチムニーは先週は青氷が張っていたが、1週間で落ち てしまい、切れ切れのベルグラとなっていた。

1ピッチ目
ダブルアックス45mでボルトテラスへ。一部悪い部分あり。


2ピッチ目
チムニー手前の氷が落ちてベルグラのミックスとなり、残置もなく、 ハーケンを打って、突っ込み抜ける。後は良く凍り、快適なダブルアックス。 非常に楽しめるピッチ。


3ピッチ目
溝状雪壁と氷。


4ピッチ目
雪壁からP2直下の岩場を登り、上部垂壁は右の悪い雪壁から抜ける。
5ピッチ目
雪壁からキノコ雪のP2の頭へ。確保支点なし。
6ピッチ目
P1のコルへは雪庇で降りれないので、スコップで下降ルート工作。
7ピッチ目
P1を左から巻き、ルンゼ状雪壁から尾根に出る。


8から11ピッチ目
簡単な雪稜にそのままロープを伸ばす。



グラスリンネ右下の快適なテラスでビバーク

(2日目)
今日は楽勝で本峰を踏んで昼には下山するつもりであった。
グラスリンネは完全な雪壁2ピッチで東尾根上に出る。


3ピッチ目で小岩峰を右から回りこもうとするが、雪が非常に不安定で 諦め、左の雪壁をトラバースする。
4ピッチ目
日が当たり始め、早くも雪はぐさぐさ。ルンゼ状雪壁からナイフリッジへ。
5ピッチ目
ナイフリッジが非常に不安定のため、左のミックス壁をトラバースし 垂直雪とブッシュ登りで尾根上に出る。
6ピッチ目
本峰のピークを右の易しい斜面から巻き主稜線に出る。

北尾根経由でクリヤ谷下降。

錫杖沢出合で富山登攀クラブのパーティーに会い、少し話をする。
3ルンゼを登ったそうで、まだ氷は繋がっており、コンディションはいいらしい。
1ルンゼの氷柱はどんどん崩壊していた。