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飛騨地方のライトな沢登り              ホームページに戻る

 

飛騨地方には北アルプスという大きなエリアが控えているせいか,沢登りといえば双六谷など泊りがけで取り組むような本格的?な沢が知られていますが,ちょっと日帰りで楽しめるようなルートはこれまであまり紹介されていません。
 仕事の関係で3年間飛騨高山に在住したのを機会に,飛騨地方にも探せば手軽に沢登りが楽しめるフィールドがあるのを知り,暇をみて出かけるうち何本か面白い谷があったのでご紹介します。近くの方は是非(遠くの方も何かの機会に)登ってみてください。なお,遡行図には巻き道,滝の登攀ルートの情報は入れてありません。入渓される人は現地で地形等を判断しルートを見つけてください。きっとアレッと思うようなラインによってスルッと抜けられます。

 

@      飛騨川 徳河谷(1997.8.28遡行)

 久々野町から野麦峠へ向かう途中,朝日貯水池から乗鞍岳千町ヶ原に切れ込んでいる徳河谷は地形図を見ると下流からすごいゴルジュが続き,地元の人も「あんなとこ金をもらっても行かん」と恐れられているそうです。
 そこで職場(乗鞍青年の家)の同僚で地元秋神出身の桐谷さんをガイドに遡行してみました。実際に登ってみると,泳ぎまくりのような地形図の表記とは大分違う。下部は堰堤が連続し少しうんざり。胸まで浸かる大プールを持った迫戸の滝から始まるゴルジュはオオッ!という感じ。その上15m滝はルートをどこに取るかが面白い,次の4m井戸底の滝は少しフリーの力がないと冷たい井戸の底から這い上がれません。私たちは上流二俣手前のガレから急登をヤブこぎして子ノ原高原に上がりましたが,時間があれば二俣から上の滝場を越して千町ヶ原に抜ければ充実するでしょう。モーレツササヤブは迷いやすく地図,コンパス必携。私たちもリングワンデリングしかけました。
キャンプ場のある子ノ原高原からヒッチハイクで車止に戻る。車が2台あれば都合がいいでしょう。

遡行図

A      高原川 クリヤ谷(1999.9.4遡行)

 いつも,錫杖岳前衛フェースへのアプローチに使っているクリヤ谷ですが,登山道があるので谷をつめたことのある人はほとんどいないと思います。地形図には2箇所滝の記号があり上の滝が「穴滝」となっていますが,登ってみた感じでは下の滝が「何でこんな所から滝が落ちているの?!」と思えるような奇妙な造形でこちらを「穴滝」と呼んだほうがいいように思います。
 槍見温泉から高原川の右岸に取水巡視用の歩道がつけられているので,それを利用しクリヤ谷まで行き遡行開始。ハイライトは岸壁に囲まれた10m滝から始まる連瀑帯。登山道下まで色んな滝が次々に出てきます。登山道から上は少し荒れた感じ。15m滝を越えるとやがて伏流となり,錫杖沢出合のテント場に出て終了。
 渓流タビを装備に追加すれば,夏の暑い岩登りに飽きたとき,また,前衛フェースに取り付くには少し不安な新人を連れているときジャバジャバ半日遊べます。クリヤ谷から錫杖沢経由で本峰へ登っても沢登りとして面白いかも。

遡行図

B      荒城川上流右俣(1999.9.18遡行)

 丹生川村五味原の荒城川上流では,広域林道とダム工事が進められていて,林道が通行止めになっているため,長い林道歩きかマウンテンバイクでのアプローチが必要ですが,この流域のナメはすばらしく左右の切り立ったスラブから流れ落ちる滝とあいまって独特の景観を持っています。花崗斑岩のナメはフリクション抜群で「ヒャッホー」とナメを駆け上がる快感が味わえます。
ただし,この流域は熊が多く私も下流で小熊に,上流のナメで巨体の熊に遭遇しました。下りは廃道となった林道をヤブこぎしながら戻りましたが,大声を上げ,鈴をふりふり下ったことは言うまでもありません。
なお,左俣を本年7月9日に踏査しましたが,奥の左俣にすばらしいナメ滝があるものの,あまりにナメまたナメの連続で舗装路を歩いているようでした。

遡行図