栗ヶ岳新雪滑降
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1996年4月13日
石際,森田

下小鳥ダムの少し上流,江黒の部落から森茂峠に向かう林道に入る。
林道は除雪されていないので,最初のヘアピンあたりに駐車し,林道をシール登高。1時間程で峠。植林帯から少し複雑な尾根を登ると,1364mのジャンクションピーク。
ここからは,ブナ,ミズナラのなだらかな尾根を行く。小さな登り返しが2,3回ある。

栗ヶ岳直下は無木立の広い斜面。

栗ヶ岳のピークから往路を戻るのはつまらないので,南東の広い沢に滑り込む。やや重いが腰までのパウダーを楽しめた。

パウダー

森田は「この日のためにこの数年の精進があった!」みたいなことを言いながら。やけに元気いっぱいであった。後で聞くとバッジテスト1級が受かったばかりだったらしい。

パウダー

標高差350mほど滑ると二俣に出るので,右俣を登り返す。振り返ると栗ヶ岳直下に2本のシュプール。このあたりはブナの原生林が素晴らしい。
1364mジャンクションまではのんびりシールで戻る。尾根は複雑で雪庇の出るところもあるので,視界の悪いときは注意が必要だ。

ジャンクションからは林道を滑るのがいやなので,そのまま東の急な痩せ尾根を降り,しばらく平坦な痩せ尾根を行く。
H1240mから林道入口を目指し,クラストした木立の多い急な尾根(3K!)を滑降し,最後は左の小沢に滑り込み,尾根末端を回り込むと,車止のすぐ上にピタリと出た。

時期外れの新雪滑降と地形図から自分のルートを見つける楽しみを味わえた山スキーでした。

林道入口7:30 森茂峠8:40 1456mプラトー11:00 栗ヶ岳12:40 1364mジャンクション15:40 林道入口17:40

概念図