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八ヶ岳峰の松目南西沢(仮称)
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2002年12月21日
石際,加藤,前田

冬合宿で尾白川に入るトレーニングにまた八つに来た。
今回は「アイスクライミング」に隠れ好ルートとなっている峰の松目沢にいくつもりであった・・・

未明に美濃戸口に着き,林道の雪も少ないので美濃戸に車で向かう。途中の登りのヘアピンで凍った路面にスリップし,諦めて林道脇に車を置いて歩くことにする。30分ほどで美濃戸。そのまま北沢の登山道へ。

実は昔から峰の松目沢の出合がはっきりわからず,今まで入ったことがなかったのである。2万5千の地形図を見ると峰の松目に突き上げている顕著な沢が北沢から入っている。たぶんこの沢であろうという思い込みで,林道が終わり堰堤を越えて少し歩き,谷が大きく右に曲がる手前の右岸の沢に入った。

わりと開けた谷を詰める

滑床が続くようになるが水が流れている。沢が右に曲がると左右に凍った滝が現れ,左が10mほどの傾斜のない滝,右が2段で上部がハングから落ちるツララの集合した5mほどが垂直の滝となった。

最初の滝場

右の滝下でロープを出し,加藤リードで取り付く。出口は氷がなく,微妙なムーブとなる。
その上も短いが傾斜のきつい滝が連続する。

2番目のハングに掛る滝場。ここも出口が微妙。
2ピッチ目

このあたりから雪が降り始める。しだいに積雪が増え,ラッセルもきつくなってきた。しばらく傾斜のないゴルジュが続き沢が開けたところで2段の幅広の滝場に出る。1段目6mを加藤がリードし,2段目6mを石際がリード。ここは出だしが完全に垂直であったが,出口にもかろうじて氷があり,下の二つよりは快適であった。

この上で沢は開け二俣になる。標高2300mぐらいで地形図から見るとこの上は大きな滝はなさそうであったが,時間も2時半で積雪は増すばかり。詰めるのを諦めて懸垂で下降することにする。

谷の側壁からチリ雪崩が頻発し始め。トレースも埋まってしまった。下りでも腰までのラッセルに焦るばかり。ここででかいのが来たら埋まってしまうだろうと思うと必死であった。最初の滝場下まで下降し,沢が開けた地点でやっとホッとする。

登山道に出て,ヘッドランプを着け下山する。50cmは新雪が降ったようだ。これで帰れると思った。この時は・・・

美濃戸まで来ると,林道のあちこちで雪に降りこめられ,変な所に駐車してある車が目立つようになる。駐車場付近では登山者が大勢で除雪作業をしている。心配しながら車までたどり着き,周りの雪を除雪して林道に出る。その下の坂で氷の上に積もった雪に完全にコントロールを失いどんどん坂を滑り出したので,脇の雪壁に突っ込みやっと止まる。

チェーンをしないと抜け出せないのは分かっているが,坂の途中なのでジャッキアップもできない。しばらく途方に暮れる。
ここでいいことを思いついた。ホイールの周りを掘って,チェーンを上からかぶせ,届かない分はシュリンゲとカラビナで連結するのだ!1時間半の奮闘の末,車がボコンと雪壁から出た。

この下の坂は加藤が一人で運転。「私一人が死ねばいいんですね。」と言って降りて行った。美濃戸口手前の坂を登りきった時は 思わず歓声が上がった。諏訪に降りても雪はなくならず,高速も通行止めで,途中まで下道を走って帰った。

概念図
この沢はたぶん峰の松目沢ではないと思う。短いが気の抜けない滝が連続し,広河原沢左俣程度の内容であると感じた。雪が少なく冷え込めば,かなり楽しめると思う。枝沢にもいくつか面白そうな小滝が見られた。