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――荒谷からオモ谷源流を経て間名古の頭往復――

1994,4,3

石際 淳(単独) 

 

前日夜,車で林道入口へ。白酒を一人で飲んで寝る。

 

4:50起床。おにぎりを食って出発。シールはスプレーしたのでよく滑る。しばらく行くとデブリで林道が決壊している所があり,下は谷底まで断崖であるので,アイゼンを着け慎重にトラバースする。シール登高でブナ,ミズナラの大木の間を行くと,クマの足跡が多く少し怖い。また大きな決壊箇所がありアイゼンに変え急なガレを渡る。

 

林道がつづら折れになった所を下りを楽しみにしながら登りきると,気分のいい台地に着く。ここから尾根に取り付き,妙法山等に登っても面白そうだ。シールのまま少し下ると大白水谷出合。橋の上にはキノコ雪が載っていて2mぐらいの幅しかなく,崩れ落ちそうなのでそーっと渡り,大白水谷右岸の急な尾根に取付く。

 

スキーでは登れない所があり,スキーを外し木登りする。その上も痩せ尾根でキックターンも難しく,キノコ雪も出てきて時間がかかる。下部の痩せ尾根を登りきるとプラトーとなり,大白水谷がよさそうに見えたので少し下るが,滝が出ているのが分かり登り返す。

 

少し急登の後,その上は広い尾根となる。ブナとミズナラの一抱え以上もある大木の間の登高は快適の一語。左手に岩峰があるコル状のところで大休止。ここからは木も少なくなり,クラストしてくる。アイゼンに替え,白い尾根を登りきると1786.5mピークに着く。

 

オモ谷へ少し下り,そのまま谷を詰める。両側は広い斜面で双六谷の源流のような雰囲気。数日前の雨で雪面に風紋のような波ができている。稜線まで詰め,スキーをデポしようと思ったが,間名古の頭から滑れそうなのでスキーを引いて登る。

 

頭に着くと風が強い。白山までの稜線は真っ白で素晴らしい山スキーコースに見える。でも,今日はここまで。下りにかかる。

 

奥原谷側に張り出した雪庇の下を斜滑降して2,000mのコルへ。オモ谷へ滑り込む。雪面が波状にクラストしており,板が引っかかり回しづらい。谷が右へ曲がると傾斜がゆるみ雪も腐ってきて浅い小回りで1,680m付近まで下り,シールを着け標高差100mほど登ると1786.5mピークに戻る。

 

ここから900mの滑降だ。滑り出しはクラストして滑りにくい。ブナ林に入ると雪が緩み大回りでスピードが出せ気分がいい。プラトーを過ぎ,痩せ尾根を慎重に下り,キノコ雪を右からまいて最後腐ってスキーで乗るとズルッと雪崩れていく急斜面をキックターンを交えながら下ると大白水谷出合。橋の上のキノコ雪を渡ってホッとする。

 

ここから少し登りになるのでシールを着けて出発。台地からシールを外しスケーティングで林道を下る。2ヶ所の決壊もアイゼンでトラバースし,少しツボ足で歩くと林道入口に戻った。

 

小川で顔を洗い,ラーメンを作って食い,白酒を飲む。先週の敗退(大門山)の気分がスカッと晴れるような痛快山スキー行であった。

 

荒谷林道入口5:30 大白水谷出合7:45 1786.5mピーク10:20 間名古の頭12:00 1786.5mピーク13:10

大白水谷出合14:00 林道入口16:00

 

(コメント)登高技術,滑降技術,体力が高いレベルで要求されるコース。多人数パーティーではよほど力がそろっていないと日帰りは無理。

 

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