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甲斐駒ヶ岳藪沢双子沢アイスクライミング

1991.2.24〜25  石際 淳  小林 亘

 

1日目

 思いがけずダム工事のための道路ができていて、ダムまで車で入れた。朝、戸台にザックを置き忘れてきたりしたが、予定どおり出発。天気はまずまずだ。

 北沢峠へ向かう八丁坂を登り、台地状のところを左に入り双子沢に入る。はじめは沢床がパンパンにウインドクラストしていて、2人で「こりゃ〜ヨーロッパ的だ〜(意味不明)」とか言って喜んでいたが、登るにつれて中途半端に潜るようになり、体力と時間を消耗する。予定より1時間遅れで行者の滝下へ着く。

 

 60mのハングした壁の上部には短いツララが垂れている。ここは右の枝沢の雪壁から巻く。クラストしていて快適に登れる。沢が壁に突き当たり、左の小尾根を乗越し本流に戻る。少し登ると雪の下が氷になったので、アイゼンを着けラッセルしていくが、なかなか氷瀑が出てこない。ゴルジュ状になった滝を越えたあたりでルートを間違えたのではないかと不安になる。二股を右に入ると、大滝60mが見えてほっとする。

 

 1ピッチ目石際が20m登り右の露岩下でビレイ。2ピッチ目小林リード。ここから5mほど85°が続き、氷も硬く、難しかった。しだいに天気が崩れだし、風が強くなり、雪もちらつき寒かった。

 大滝の上もラッセルが続き、ビバークポイントを探しながら登る。右岸の岩下にいい所を見つけ、1時間かけて半雪洞を堀り、ツエルトを張る。

 

 ツエルトに入って両耳がなんか変なので触ってみると、2度の凍傷を受け、ウインナーソーセージのようになっていた。頭を振るとぶらんぶらんして気持ち悪い。目出帽を被らずに行動したためであった。夜はかなり冷え込んだ。石際は羽毛シュラフで快適であったが、小林はペラペラシュラフであまり寝られなかったようだ。

 

戸台ダム工事現場8:00 丹渓山荘9:30 行者の滝下12:30 大滝下14:30 ビバーク地17:00

 

2日目

 朝 ツエルトを撤収し、キジを撃ってから出発。右の小尾根に上がり、ラッセルしていくと30分ほどで稜線に着く。

 ひどく冷え込み、ピッケルを持つ手がすぐ痛くなってくる。足先もチンチンする。稜線にはかすかなトレースがあったが、すぐに見失い、仕方がないので仙水小屋方向に沢を下る。雪は締まっていない。小屋にはぴったり着いたが、ここからもトレースなく、北沢峠までラッセルでかなり疲れた。

 峠からはのんびり歩き下山した。

 

ビバーク地7:15 稜線7:55 北沢峠11:30 丹渓山荘12:30 ダム13:30

 

 帰りに戸台の橋本屋で昼飯を食べた。野沢菜を2鉢も出してもらい、お茶がうまかった。年配のおばちゃんと何を言っているのか分からない爺ちゃんと話をしながら、薪ストーブにあたり和んだ。この2日は近年にない冷え込みで、厨房のみそ汁も一晩で凍ったそうである。

 耳はひどくなく一週間で治った。

(参考)

アイスハーケン8本 Rハーケン3本(使用せず)

橋本屋食堂 虹マス定食  

虹マス塩焼き ハンバーグ スパゲッティ カボチャの煮付け きんぴら みそ汁 野沢菜 飯

 

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