―― 3月の富士山(日山協指導者講習会) ――

 

1994.3.19〜21

 日本山岳協会の全国登山指導者研修会に参加した。

 

3月18日(金)

夜,岐阜駅から夜行のJR鈍行に乗り沼津駅へ。駅のベンチでシュラフに入って仮眠。

 

3月19日(土)

JRで沼津から御殿場へ。外人さんに話しかけられたが,「フジ」と「フジヨシダ」しかわからなかった。

ここからバスで富士吉田へ。受付をして,タクシーを乗り合わせ,登山口へ。一人710円。馬返し少し手前まで入れた。

2時間30分ほどで佐藤小屋へ。広島の人たちと酒を飲む。夕食後のミーティングは,寝不足で眠たかった。

 

3月20日(日)

5合目のバーンで雪上技術研修。鳥取の人と組むが,これが重い人で,ロープでの確保訓練では,なかなか止められなかった。

体中傷だらけになる。ベルニナの堀井さんの確保技術は達人技だった。(大阪岳連方式という今では化石となった技術)

 

3月21日(月)

今日は全参加者が自由に富士山のピークを往復する総合訓練。

朝4時起床。卵かけご飯とカレーライスを食って,薄明るくなり始めた小屋を出発。広島の岡島さんと若い衆に付いて歩く。

8合目で若い衆がバテる。岡島さんと2人で休まず登る。

9合目あたりからクラストが氷っぽくなり風も出てきて緊張した。

 

後から広島の林さんが追いついてくる。頂上には1番に着き,少し遅れて林さん,岡島さん到着。

「銀メダルじゃー!」「銅メダルじゃー!」とか叫んで喜んでいた。佐藤小屋から3時間だった。

下降は思ったよりアイゼンが利き,8合目からは風もおさまり,写真を撮ったりしながらのんびり下る。

 

みんなより小屋に早く着き,ゆっくり下山の準備をする。

12時に全員集合し,閉会式があり解散。

大石茶屋まで下り,またタクシーを乗り合わせて吉田駅へ。長崎の汐除さんとバスで御殿場へ向かう。

吉田駅のバス停でビールをおごってもらう。

ベンチに座って飲みながら,日が当たりガラスのようにピカピカに光っている富士山を眺めて,よう登ったなーと自分で感心する。

 

またJRの鈍行を乗り継ぎ岐阜へ帰る。

 

佐藤小屋5:30 頂上小屋8:40〜9:00 佐藤小屋10:30〜12:00 大石茶屋13:10

 

 

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