錫杖岳烏帽子岩前衛フェースV字壁ルート

1989.7.23   石際 淳,鈴木晴人

 

この壁は,末端の脆いハング帯を1ルンゼ側から迂回すれば高度感のある気持ちいいフェースクライミングが楽しめる。
 岐阜登高会のGさん,H君と車を乗りあわせ槍見へ。登高会の2人は3ルンゼへ,僕たちはV字壁へ向かう。

 

このルートは岩も硬く,明るいフェースのフリーが続きなかなか良い。V字壁に入って1ピッチ目が少し微妙なレイバックで緊張した。横断バンドの出る手前の小フェースは濡れていたので,古い残置ハーケンをつかんで人工でブッシュへ入る。下降は1ルンゼを懸垂。3時半,槍見に到着。

 

Gさんらが降りて来てないので,釣りをしたりして待つが,夜になっても戻らないので,北村さんに連絡し非常の事態に備えておく。焚火をして1匹の岩魚を焼いて食い,槍見館で買ったビールを飲んで寝た。夜中12時過ぎにGさんらが降りてきた。「あほ−!どだーけ!」と言ってやりたかったが、そんなこと言っても仕方がないので黙って帰った。平湯で屋台のラーメンを食って帰った。



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